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結核とは

結核について

 明治時代から昭和20年代までの長い間、「国民病」「亡国病」と恐れられた結核も、国をあげて予防や治療に取り組み死亡率は往時の百分の一以下にまで激減しました。しかし、人々の関心の低下や、後述する多剤耐性結核などの新しいタイプ結核のため、結核の減少は鈍化しており、1999年には「結核緊急事態宣言」が出されたほどです。

 

 現在、日本の結核罹患率は2010年に人口10万人あたり18.2人で、10人以下となっている欧米先進国に比べまだまだ結核は多く、世界の中では依然「中まん延国」とされています。人口10万人あたり10人以下の「低まん延国」になるには10年以上、100万人あたり1人以下の「制圧」までには50年以上かかるだろうという予測もあります。

 

 結核を知ることが予防への第一歩。早期発見・早期治療は本人の重症化を防ぐためだけではなく、大切な家族や職場等への感染の拡大を防ぐためにも重要です。

結核ってどんな病気?

 結核とは、「結核菌」という細菌が引き起こす「おでき」のようなものと考えてよいでしょう。最初は炎症から始まります。肺ならば肺炎のような症状です。

 

 炎症が進むと、組織がだめになって「化膿」に似た状態になります。肺結核ではこの状態がかなり長く続き、レントゲンなどに写る影の大半がこの時期の病巣です。その後、だめになった組織がドロドロにとけて、咳(せき)やくしゃみと一緒に気管支を通って肺の外に出され、病巣は空洞(穴のあいた状態)になります。空洞なので空気も肺からの栄養も十分にあり、結核菌には絶好のすみかとなって菌はどんどん増殖します。

 

 ここから菌が肺の他の部分に飛び火したり、リンパや血液の流れに乗って他の臓器でも結核菌が悪さを始めたりすることもあります。こうして結核は肺全体、全身に拡がって行きます。最後には肺の組織が破壊され呼吸困難や、他の臓器不全を起こして生命の危機を招くことになります。

結核は肺だけとは限りません

 結核は全身のいろいろなところに病気を作るのが特徴です。冒される臓器としてはリンパ節が最も多く、とくに多いのが首の脇が腫れるもので、昔は「るいれき」と呼ばれていました。また骨や関節にもできますが、背骨にできるのが「脊椎カリエス」です。次に腎臓(腎結核)が多く見られます。腎結核は膀胱などを巻き込むこともよくあります。

 

 このほか結核は喉頭、腸、腹膜、また眼や耳、皮膚、生殖器にまで拡がることもあり、いちばん怖いのは脳にくる場合です。結核菌が血管を通って全身にばらまかれ(このような状態が「粟粒結核」です)、脳を包んでいる膜(髄膜)にたどり着き、そこに病巣を作ることによって起こります(結核性髄膜炎)。今日では粟粒結核は早く発見すればかなり助かりますが、髄膜炎では適切な治療が遅れると、3分の1近くが命を落とし、治っても脳に重い後遺症の残ることがあります。

効果の高い化学療法

 あらゆる時代の、あらゆる人をむしばんできた結核を、薬で退治することは人類の長い間の夢でした。1944年、ワックスマンが放線菌から作り出したストレプトマイシンはその劇的な効果で、まさに「魔法の弾丸」と呼ばれるにふさわしいものでした。続いてパス(PAS)、イソニアジド(INH)などが登場し、「結核の治療は化学療法で」行うことが確立しました。以後も次々と開発され、現在「抗結核薬」として広く認められているものは10種類を越えます。

 

 結核菌はしぶとい菌なので、ある程度の期間、薬で叩かないとぶり返します。またその間に薬に慣れて抵抗性(「耐性」といいます)ができるので、2種類以上の薬を一緒に使うのが鉄則です。最新の方式はリファンピシン、イソニアジドという2種類を軸に最初4剤、続いて2~3剤を合計6カ月間使う、というのが主流です。

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