2015.08.15

**** 戦後70年 平和を願って ****

2015年8月15日

終戦から70回目のこの日。

 

70歳以上の戦争を経験した方々は、2014年度総務省の人口統計によれば、約5600万人。

戦争を知らない世代が、今、学ばなければならないこと、考えなければならないこと。

きっと、たくさんあるはずです。

 

世界に目を向ければ、現在も戦争中の国々があります。

 

平和を願うこと。

自分にできることのひとつ、大切にしていきたいと思います。02-hato2a.gif

 

 

当会の主要事業のひとつは、結核抑圧のための『結核予防』の普及啓発です。

平和を願うこと、世界に目を向けることのひとつとして、改めて、当会の活動を捉える必要があると思いました。

 

『結核』は、戦時中も、その性質ゆえに、各所において影響を与えていました。

戦中の物のない時代、隔離され、療養を余儀なくされる結核は贅沢病・また死病と言われていたようです。

また、軍隊のような集団生活において、『結核』が発症すると、その軍人は、戦争遂行に邪魔であるとされていたようです。

このように、当時も『結核患者』は差別を受け、辛い思いをしてきたことが伺えます。

戦後、生活荒廃、栄養不良などで結核のまん延は著しく進み、『亡国病』とまで呼ばれておりました。

戦後の国家を揚げての『結核対策』のおかげで、その罹患率は著しく減少し、現在に至ります。しかし、日本の罹患率は先進国の中では高く、中まん延国と位置付けられているのが現状です。戦後のまん延期に、『結核』に感染し、70年の時を経た高齢の方々が、免疫力の低下などにより発病してしまうのです。

今後も、決して手を緩めることのない持続的な対策が求められています。

 

一方、世界においては、世界の総人口の約3分の1が結核に感染していると推計されます。2013年には、900万人が結核に罹患し、150万人が死亡しています。

結核による死亡の95%以上は低所得国と中所得国で発生しており、これらの国では、結核は身近な健康問題です。保健医療の遅れや貧困により多くの人々が適切な治療を受けることができていません。医療費の負担、労働力の低下を招く結核は、国の発展を妨げ、貧困を深刻化させる社会経済的な課題でもあります。

グローバル化が進む現代、感染症に国境はありません。地球規模の課題として、その制圧に向けた世界的な取り組みへの協力が求められています。

 

今後も、結核予防対策を遂行していくこと。

そのためには、みなさまのご協力が必要です。

何卒、よろしくお願いいたします。

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